きっかけ作家

誕生日

6月25日生まれの有名人と今日は何の日?*365日きっかけ誕生日プレゼント*

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
6月25日エリック・カール

6月25日生まれの皆さま、お誕生日おめでとうございます。

今日はどのように過ごしますか?

お誕生日の方、そうでない方も、ワクワクとした日を過ごしたいですよね?

そんなあなたに小さな小さなきっかけをプレゼントします。

 

バロックに活躍した写実主義フアン・サンチェス・コターン

1560年6月25日~1627年9月8日 職業:画家
出身:スペイン

西洋美術史でバロック美術に分類されているカラヴァッジョ(伊)やルーベンス(独)、ベラスケス(スペイン)が活躍した時代、宗教画や肖像画ばかりではなく、写実主義の画家も存在しました。

 

西洋美術

 

ファン・サンチェス・コターンがスペインにおける写実主義のパイオニアとして知られています。

描いたものは、静物画(食料が多い)ので、カラバッジョの果物のバスケットや、「病めるバッカス」などの食べ物、同時代のフェルメールの「牛乳注ぐ女」などで見る食べ物と比較してみると面白いと思います。

 

アントニ・ガウディのサグラダ・ファミリア

1852年6月25日~1926年6月10日 職業:建築家
出身:スペイン

19世紀中頃から20世紀にかけてスペインで活躍した建築家として知られています。

同時代のスペイン出身者 参考

 

バルセロナにあるガウディの建築作品のうち、下記がガウディの作品群として1984年にユネスコ世界遺産に登録されています。

2016年にサクラダ・ファミリア(2026年完成予定)の建築許可がなかったことが分かり、1882年に建造を開始してから137年を経て、2019年に正式な許可がおりました。

サグラダ・ファミリアは、カタルーニャ語でSagrada Famíliaで、日本語に訳すと「聖家族教会」です。「桜だ!」を彷彿するようなサグラダは、日本人に関係があるように見えますよね?

 

代表作:

  • グエル邸
  • グエル公園
  • カサ・ミラ
  • カサ・ビセンス
  • カサ・バトリョ
  • サグラダ・ファミリア
  • コロニア・グエル教会地下聖堂

 

15世紀半ばから17世紀に、イギリス、ポルトガル、スペインなどヨーロッパ人がアフリカやアメリカなどの新大陸を発見し、その土地のものを交易し栄えた時代を大航海時代と呼ばれています。

この頃のスペインは黄金期で、宮廷で王族の肖像画家として活躍したディエコ・ベラスケスの作品を想像するといいかもしれません。

歴史上、黄金期は長続きしません。きっかけになったのは小氷河期と宗教革命、ヨーロッパ各地で起きた戦争です。スペインの独立戦争を主題として描いているのが、フランシスコ・デ・ゴヤです。

ゴヤは動乱期にスペインを離れ、フランスで亡くなっていますが、その24年後に生まれたのが、アントニ・ガウディです。ゴヤは、ガウディの祖父母くらいの世代なので同世代とは言いませんが、時代感を掴むのに参考になる人物です。

ガウディの父親は銅細工の職人で、ガウディは5人兄弟の末っ子として生まれますが、長男と次女は早世しています。ガウディも幼少期は病弱で、リウマチにかかり、家で過ごすことが多かったようです。

ですが、修道会が運営する学校に入学し、友達と同人誌を発行し、挿絵を担当したりしているので、リウマチは早期に完治出来たのかな…?

21歳から本格的に建築を学び、その傍らに建築事務所で働き、バルセロナにある公共施設の装飾にも携わっています。

26歳の頃に建築士の資格を取得し、その年の1878年に開催された第3回パリ万国博覧会に出展する手袋屋さんのためにショーケースをデザインしました。

デザインが気に入った繊維会社を経営していた大富豪グエルが、ガウディのパトロンとして40年以上支援し続けてくれたので、かなり早い段階で安定した生活が出来たようです。名前を見ても分かるかもしれませんが、グエル邸、グエル公園、グエル教会地下聖堂など、ユネスコ文化遺産に登録されている建造物の「グエル」さんです。

 

余談…

1878年の第3回パリ万国博覧会のテーマの一つとして「科学技術」があげられると思います。エジソンの蓄音機、アレクサンダー・グラハム・ベルの電話機、シンガー社のミシンなどが出品されました。

 

蓄音機も電話機もミシンも今は家にないことがほとんどですが、便利な生活が出来るようになった最初のきっかけが世界でお披露目されたのが、第3回目のパリ万国博覧会でした。

ガウディは60代以降から親族や親しい友人が相次いで亡くなったのをきっかけに?熱心なカトリック教徒として、晩年は教会以外の仕事は断り、サクラダ・ファミリアの建設に集中しました。

66歳のときに40年以上付き合いのあった、6歳年上でパトロンのグエイが72歳で亡くなり、ガウディは意気消沈したと思います。身なりに気を使わなくなったため、浮浪者と間違えられるほどだったそうです。

73歳、ミサに行く途中にメガネを忘れたことに気づき、慌てて自宅に戻ろうとした際に転倒、路面電車にひかれ3日後に亡くなりました。

Wikipediaでちょっと気になったのは、「女性恐怖症であったようで、生涯独身であった」という記述です。姉もいるし、10代で初恋、そのあと何が原因で恐怖症になったんでしょうね…

 

同時代の人 参考

 

個人的には、フランスで郵便配達員をしていたフェルディナン・シュヴァル1836-1924の作った「シュヴァルの理想宮」とガウディの装飾的な部分が似通うものを感じます。

シュヴァルの方が16歳年上ですが、亡くなったのは2年しか変わらないので、同時代を生きた人が考えた建築物としてみると面白いです。

 

明治以降の日本の建築の礎になったジョサイア・コンドルとガウディは同じ年に生まれています。もしガウディに依頼しても、引き受けて日本に来た可能性は低いと思いますが、年代的にはなきにしもあらず!?です。

ジョサイア・コンドルから指導を受けた辰野金吾が建築した東京駅はよく知られており、愛着のある建造物の一つだと思います。ですが、後進の建築家で「コンドル様式」と言われる建築家やコンドルの息遣いを感じることはあまりないですよね?

ガウディは日本には来ていませんが、影響を受けた建築家は、「日本のガウディ」と呼ばれている人はいます。

日本の建築史のなかで、ガウディは意外と関わりがある!ことが分かると思います。

日本の近代建築を築いたジョサイア・コンドルではなく、何故か日本では、6月25日の本日、アントニオ・ガウディの誕生日を記念して住宅デーです。1978年に全国建設労働組合総連合が1978年に制定しました。

弟子 ジュゼップ・マリア・ジュジョール

1879年9月16日~1949年5月1日 職業:建築家
出身:スペイン

ジュジョールはガウディの27歳年下で、建築事務所で働きながら学校で建築を学んでいたというところは、ガウディと同じです。ジュジョールが学生の頃からすでに活躍して、名前が知られていたガウディと知り合ったのは、20歳頃で、共通の友人を通して出会いました。

若き建築家の、色彩感覚と造形美の豊さに非凡なものを感じたガウディは、ジュジョールと組んで、仕事をしたいと思ったようです。

素敵なモザイクタイルは、弟子のジュゼップ・マリア・ジュジョールによるものです。

カサ・ミラは、ガウディのデザインですが、施工主とガウディがもめて、途中で建設が中断してしまったのを引き継ぎ、完成させたのも、ジュジョールです。

ガウディほど名前は知られていませんが、ジュジョールがいなかったら、色彩豊かな表現は生まれなかったかもしれません。

 

きっかけ:

コルクの鍋敷きがぼろぼろになっていたら、モザイクタイルを貼ってみませんか?

 

池野成一郎 ソテツの精子を発見

1866年6月25日〜1943年10月4日 職業:植物学者
出身:日本(東京)

世界で初めて植物(イチョウ)の精子を発見した平瀬作五郎は池野成一郎の弟子で、その後、池野成一郎はソテツの精子を発見しました。

 

http://www.kagakueizo.org/movie/education/128/

 

きっかけ:

植物を擬人化してみませんか?

 

同年の1866年生まれの人 参考

 

武井武雄の絵本の世界

1894年6月25日~1983年2月7日
職業:画家・版画家・童話作家・造本作家
出身:日本(長野県)

西洋のロマン主義の影響を受けて、日本でもロマン主義文学が花開いた頃に活躍した作家は、森鴎外、夏目漱石、樋口一葉、与謝野晶子など、近代日本の文学界の礎を築いた人たちだと思います。同じ頃、日本の児童文学や絵本の礎を築いたのが、武井武雄さんです。

 

詩・小説・児童文学・絵本(日本)

 

子供向けの絵本は、文学としては軽視される傾向にあったようですが、武井武雄さんが生み出した「童画」という言葉のもと、子どものための絵を描き続けた人です。「コドモノクニ」をはじめとした児童雑誌の挿画、版画、図案(デザイン)を手掛けました。

下記は、国立国会図書館のデジタルコレクションで、武井武雄さんの著作の一部です。オススメです。挿絵の図案を刺繍しても面白そうです。

代表する作品

 

美術館の名前、イルフは古い(フルイ)を反対読みにした新しいという意味の造語で武井さんが考えたものです。

 

同年の1894年生まれの人 参考

 

ローズ・オニールのキューピーは世界中で愛されるキャラクター

1874年6月25日〜1944年4月6日 職業:イラストレーター
出身:アメリカ

キューピーはローズ・オニールさんがつくりだしたキャラクターです。

商標問題には触れませんが、会社のロゴに使われていたり、世界中で愛されるキャラクターです。

http://www.kewpie-jp.com/

 

きっかけ:

マヨネーズを手作りしてみませんか?

意外と簡単にできます。出来上がったら、タルタルソースにしてみたり、お好みでワサビやケチャップを入れるのいいかもしれません。

http://www.orangepage.net/recipes/detail_142821

 

同年の1874年生まれの人 参考

 

ジョージ・オーウェルの小説

1903年6月25日~1950年1月21日 職業:作家
出身:インド→イギリス

代表作:

  • 『動物農場』
  • 『カタロニア讃歌』
  • 『1984年』

 

同年の1903年生まれの人 参考

 

エリック・カールの絵本の世界

1929年6月25日~2021年5月23日 職業:絵本作家
出身:アメリカ
代表作:

  • 『はらぺこあおむし』
  • 『パパ、お月さまとって!』
  • 『えを かく かく かく』

 

ニスを下塗りした薄紙に指や筆で色をつけて色紙を色ごとに手作りし、切ったり、千切ったりして、土台の紙に貼りつけていくコラージュの手法が特徴です。

下記の動画は、エリック・カールさんが影響を受けたドイツ表現主義の画家フランツ・マルクの描いた絵をヒントに作られた絵本『絵を かく かく かく』のプロモーション映像です。

子どもたちへというよりも大人へのメッセージです。

 

 

きっかけ:

自分のオリジナルの色紙を作ってみませんか?

 

同年の1929年生まれの人 参考

 

クリスマスに亡くなったジョージ・マイケル代表作

1963年6月25日〜2016年12月25日 職業:シンガーソングライター
出身:イギリス

代表曲:

  • 『ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ』
  • 『ケアレス・ウィスパー』
  • 『ラスト・クリスマス』

 

同年の1963年生まれの人 参考

 

6月25日 今日は何の日?365日のきっかけ

住宅デー

スペインの建築家アントニオ・ガウディの誕生日を記念して、全国建設労働組合総連合が1978年に制定しました。

救癩の日

癩病(ハンセン病)の予防と患者の救済に深い関心をよせていた大正天皇の后・貞明皇后の誕生日に因み、1964年から6月25日を含む1週間の「ハンセン病を正しく理解する週間」とされています。

指定自動車教習所の日

全日本指定自動車教習所協会連合会が制定。1960年のこの日、道路交通法改正により指定自動車教習所制度が始まったことを記念。

天覧試合の日

1959年6月25日、初のプロ野球の天覧試合が行われたことを記念した日です。

サザンの日

1978年6月25日、 サザンオールスターズがシングル「勝手にシンドバッド」でメジャーデビューしたことに由来します。

 

 

いかがでしたか?

Wikipedia情報による、6月25日が誕生日である有名人や何かの記念日をヒントにして、きっかけをつくりました。

素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見することをセレンディピティ(serendipity)というそうです。サイトをご覧になった方が素敵な偶然に出会えるかは分かりかねますが、行動したら何かが起こるかもしれません。

素敵な一日でありますように!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加