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6月10日生まれの有名人と今日は何の日?*365日きっかけ誕生日プレゼント*

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6月10日ギュスターブ・クールベ

6月10日生まれの皆さま、お誕生日おめでとうございます。

今日はどのように過ごしますか?

お誕生日の方、そうでない方も、ワクワクとした日を過ごしたいですよね?

そんなあなたに小さな小さなきっかけをプレゼントします。

 

ギュスターブ・クールベ 代表作『世界の起源』

クールべが描いた『世界の起源』は、世界で最もわいせつな絵画としてニュースになることが多いです。裸婦画はそれまでもありましたが、女性器だけをドアップにした絵画はありませんでした。まだ見つかっていない絵画のなかにある可能性もありますけど…

『世界の起源』の写真を撮り、Facebookにアップした人のアカウントが停止したとか、『世界の起源』が展示されているオルセー美術館の絵の前で、女性アーティストが自分の性器を見せるというパフォーマンスをして来場者を驚かせたとか、ニュースになることがあります。

その度に議論されるのが、「アートとは何か?」「ひわいなもの・わいせつなものとアートの違いは何か?」ということです。そもそも性器はひわいなものなのか?わいせつなものか?という議論もあります。そこから誕生した赤ちゃんは生命の尊さや神秘さを感じ、もとはわいせつなものとして扱われるのは不思議と思う人もいます。公共の場で、晒している場合は「わいせつ罪」になります。

 

縄文美術のなかには、モチーフに胸やお尻、男根のカタチをしたオブジェがあったりします。今は美術作品のような位置づけですが、もちろんそれには意味があって、子孫繁栄とか五穀豊穣などのお守りであったりします。

日本では生殖器崇拝が、今も全国各地で行われており、シンボルを崇めています。「男根祭」で検索していただければ、見る人によってはひわいに感じると思います。

公共の場で男根を崇めたり、お祭りのように楽しむのはタブーではないのに、アート作品になるとちょっと話は変わってくるようです。

草間彌生さんの作品シリーズにも「ファルス」という男根をテーマにしたものがあります。女性器をテーマにして制作する女性アーティストは、日本にも海外にもいます。

男根の場合はそこまで問題視されませんが、女性器になると急に「どうかな…?」という風潮にあります。

ろくでなし子さんの書籍などを見ていただければ、分かるかもしれません。

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現代でさえタブーなのに、今から200年くらい前に描かれた女性器、その作者であるクールベは、19世紀にフランスで活躍した、写実主義の画家です。

美術史のおおまかな流れは下記です。このなかで年齢が近いのは、5つ年上のミレーです。代表作は『落穂拾い』や『晩鐘』です。

美術史は難しいと思う方も多いかもしれませんが、簡単に言うと反発が起きて、華やかな美しい路線→地味重路線を繰り返しています。写実主義の前はロマン主義で比較的暗い印象にありますが、その前の前がロココ様式なので、明るい絵画の反発で、地味系がきたんだな…くらいでOKです。

新古典主義からロマン主義に変化していく過程で、主題が「労働者」になり、暴動とか事件から日常の「労働者」が描かれるようになっていく様子が感じられるかもしれません。

 

西洋美術

 

日本美術

 

ギュスターブ・クールベはどんな人?

1819年6月10日〜1877年12月31日 職業:画家
出身:フランス

フランス革命が起きたのは1789年~1799年で、革命後も市民の暮らしが楽になったわけではないので、社会全体に不穏な空気があったと思われます。

代表作:

  • 『オルナンの埋葬』
  • 『画家のアトリエ』
  • 『世界の起源』
  • 『波』

 

https://pin.it/42bggqh5cd6wlw

 

クールベは、地方の裕福な地主の子として生まれ、幼少期から美術教育を受けていました。生家はお屋敷なので、現在はクールベ美術館になっています。

父親は法律家にしたかったようで、21歳のときに大学の法学部に入学しています。しかし、本人はその気がなかったので、画家を目指して美術スクールに通い、時間のあるときに、ルーブル美術館で、過去の巨匠の作品を模写しています。

25歳 サロンに出品した作品が入選し画家デビューしました。

32歳『オルナンの埋葬』を出品した際に、批判を受けますが、評価はされていて、美術愛好家が後援者となってくれました。

当時の歴史絵画は、聖書やギリシャ神話の一節を絵にしたものや、殉教者や英雄などを理想化した形で描いた格調高いものが主流でした。『オルナンの埋葬』は、オルナンという山奥の田舎町で行われる葬式に集まった一般人という主題を大作にするという行為は絵画史上あまりないことでした。

 

34歳 パリ万博博覧会が開催され、展示する作品の募集があったため、応募しますが、審査が通りませんでした。クールベの場合、それで諦めるようなタイプではなく、博覧会の会場の横に小屋を建てて、入場料1フランで展示しました。これが世界初の「個展」だったのではないか?と言われていますが、他にもあったかもしれません。

51歳 クールベの左翼の社会活動家としてパリ・コミューンの美術委員会議長になり反乱に加担していました。事件の責任を問われたクールベは逮捕され、莫大な保釈金?暴動者によって破壊されたものの修理費用を支払うことになりました。

54歳 当局から目をつけられていたこともありスイスに亡命、フランスに戻ることなく、58歳で生涯をとじました。

 

6月10日ギュスターブ・クールベ

 

きっかけ:

自分のルーツ、家系図をつくってみませんか?

 

同時代のフランス出身者 参考

 

同年の1819年生まれの人 参考

 

アンドレ・ドラン

1880年6月10日~1954年9月8日 職業:画家
出身:フランス

https://pin.it/clcsnrpsxndve5

 

 

代表作『かいじゅうたちのいるところ』モーリス・センダック

1928年6月10日~2012年5月8日 職業:絵本作家
出身:アメリカ

代表作:

  • 『かいじゅうたちのいるところ』
  • 『まよなかのだいどころ』
  • 『わたしの兄の本』
  • 『ロージーちゃんのひみつ』
  • 『ムーン・ジャスパー』※イラスト

 

同年の1928年生まれの人 参考

 

 

ボサノヴァの神様 ジョアン・ジルベルト

1931年6月10日~2019年7月6日  職業:ブラジルの歌手・ギタリスト
出身:ブラジル

作曲家のアントニオ・カルロス・ジョビンや作詞家のヴィニシウス・ヂ・モライスらとともに、ボサノヴァという音楽の様式をつくりました。ギタリストであるジョアン・ジルベルトさんは「ボサノヴァの神様」と呼ばれています。

ボサノヴァはポルトガル語で Bossa Nova 、「新しい傾向」や「新しい感覚」という意味です。

代表曲:

  • 『想いあふれて』
  • 『イパネマの娘』
  • 『デサフィナード』

 

きっかけ:

普段聴かないジャンルの音楽を聴いてみませんか?

 

ジェームス三木

1935年6月10日  職業:脚本家・作家・演出家
出身:満州→日本(大阪府)

 

6月10日 今日は何の日?365日のきっかけ

入梅(年による)

雑節の一つで、太陽が黄経80度の点を通過する日。

時の日

1400年くらい前、大化の改新を行った中大兄皇子、後の天智天皇が日本で初めて水時計を設置、鐘が鳴った日が6月10日です。1920年に東京天文台と生活改善同盟会が、6月10日を時の日としました。

路面電車の日

語呂合わせで、「6(ろ)10(でん)」1995年6月5日に交通事業者と支援団体が、広島市で開催した「路面電車サミット」で制定しました。

緑豆の日( 日本)

語呂合せで、「6(りょく)10(とう)」で、緑豆再発見委員会が制定しました。
緑豆はもやしの原料として使われることが多いです。

ミルクキャラメルの日

1913年に森永製菓が発売する「森永キャラメル」の商品名が「森永ミルクキャラメル」に変更されたことから、ミルクキャラメルを通じ、懐かしい思い出を語り合う日として命名されました。

https://www.morinaga.co.jp/recipe/search/

歩行者天国の日

1973年6月10日、銀座から上野までの5.5kmで日本初の歩行者天国が実施されたことに因みます。

 

いかがでしたか?

Wikipedia情報による、6月10日が誕生日である有名人や何かの記念日をヒントにして、きっかけをつくりました。

素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見することをセレンディピティ(serendipity)というそうです。サイトをご覧になった方が素敵な偶然に出会えるかは分かりかねますが、行動したら何かが起こるかもしれません。

素敵な一日でありますように!

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