1月15日生まれの皆さま、お誕生日おめでとうございます。
今日はどのように過ごしますか?
お誕生日の方、そうでない方も、ワクワクとした日を過ごしたいですよね?
そんなあなたに小さな小さなきっかけをプレゼントします。
ノーベル数学賞がないのはソフィア・コワレフスカヤが原因?
ノーベル賞は物理学、化学、生理学・医学、文学、平和の5種類ですが、数学がないことに、あれ?と思ったことはありますか?
数学賞がない理由は、もしかしたらソフィア・コワレフスカヤが関連しているのかもしれません。
ソフィア・コワレフスカヤはどんな人?
1850年1月15日~1891年2月10日 職業:数学者
出身:ロシア
数学者で、ロシアで初の女性の大学教授(ヨーロッパでは3番目)でした。
幼少の頃から数学に関心を持ち、数学マニアで独学で研究していた叔父から教わり、12歳の頃には大学教授を驚かすくらいの能力を示し、「パスカルの再来」と呼ばれていました。
その当時、ロシアでは女性が高等教育を受けることができず、ヨーローッパの大学に行くには、父親か夫の許可(許可証)が必要でした。娘が離れて暮らすことを父親が許してくれないと思ったソフィアは、18歳のときに若き地質学者であった男性と契約結婚(偽装結婚)をすることにしました。
この当時のロシアでは、上流階級の進歩的な女性が大学に進学する場合、家族の許しが得られれないことが多かったため、偽装結婚をして夫のお金で留学するというのが、流行っていたようです。
1月9日生まれのシモーヌ・ド・ボーヴォワール(1908年1月9日〜1986年4月14日)も契約結婚だったので、ロシアだけでなく、フランスでも流行っていたのか!?それは分かりません。
19歳 ロシアからドイツに渡り、大学に入学しようとしますが、女性の入学者は受付けていないということを知らされ、がっかりします。ですが、そんなことでめげるような女性ではなかったので、講師にコンタクトを取り、非公式で聴講生として受講したようです。
その間に自分を指導してくれる指導者を見つけ弟子入りをお願いしたところ、女性が数学を出来るわけがないと断ろうとした先生は、テストを兼ねてわざと難しい問題をソフィアにだしてみることにしました。
あまりにも簡単に解いてしまったソフィアの才能に、受け入れることを決め、4年大学で学び、学位を取得します。
契約結婚だった夫との冷めた関係も良好になります。学位を取得したのでロシアに戻りますが、大学を卒業してもつける職がなく、暇だったこともあり社交界にデビューをし、数学から離れていました。
28~30歳 娘を出産、育児をしているときに数学への情熱に目覚め、教授職を得るために、ドイツやフランスに渡ることを決意します。理由は、それだけではなく、事業に失敗した夫と意見が合わず、別居目的もあったようです。
32歳 液晶体における光の屈折に関する研究の論文を執筆します。
33歳 夫が自殺したことにショックを受けて、荒んだ生活を送るようになります。
39歳 ドイツで師匠であった先生の弟子が、ストックホルム大学の学長になったため、非常勤講師の地位を得て、39歳でロシアで初の大学教授になります。
41歳 インフルエンザと肺炎を併発し亡くなりました。
ドフトエスキーに振りむいてもらうために…
エピソードとして、若き日のソフィアは作家のフョードル・ドフトエスキーが好きだったため、振り向いてもらえるために、彼が好きなベートーベンのピアノソナタを練習します。しかし、彼が興味を示したのは姉のアンナの方だったので、今度は文学だったら振り向かせられるのではないかと考え、小説を沢山書きます。
次第にドストエフスキーの目にとまるほど書けるようになります。しかし、「あれ?私何やってるのかな?数学者を目指していたはずが、振り向かせるために小説を書くなんてバカみたい」とはおそらく言っていないと思いますが、急に我にかえり、今度は留学するためには、偽装結婚しかない!まともな考えとは思えませんが、19世紀に生きた女性の勇ましさに勇気をもらえませんか?
ノーベルとの関係
ソフィアは大変優秀な数学者であり、容姿端麗だったため、アルフレッド・ノーベルがお付き合いを申込み玉砕、またはソフィアと親しかった男性が数学者であったため嫉妬したなどの理由からノーベル賞に数学賞がないという俗説があります。本当かどうかは分かりませんが、ありそうな話でもあります。
きっかけ:
異性へのアピールは何をしますか?
ソフィア・コワレフスカヤを題材に書かれた短編が収録されている小説です。
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同年の1850年生まれの人 参考
- 数学者 ソフィア・コワレフスカヤ 1850-1891 露
- 発明家 フェルディナント・ブラウン 1850-1918 独
- 作家 ギ・ド・モーパッサン 1850-1893
- 小説家 ロバート・ルイス・スティーヴンソン 1850-1894
今江祥智の絵本
1932年1月15日~2015年3月20日 職業:児童文学作家・翻訳家
出身:日本(大阪府)
代表作:
- 『ぼんぼん』
- 『優しさごっこ』
- 『冬の光
- 『兄貴』
- 『ぼちぼちいこか』
- 『麦わら帽子』
- 『ちからたろう』
- 『山のむこうは青い海だった』
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樹木希林 映画代表作
樹木希林さんはどんな人?
1943年1月15日~2018年9月15日 職業:俳優
出身:日本(東京都)
映画代表作:
- 『夢千代日記』
- 『命』
- 『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』
- 『ツナグ』
- 『わが母の記』
- 『あん』
- 『人生フルーツ』
もともとは薬剤師を目指していたそうですが、大学受験前にスキーで足をけがしてしまい、進学をやめ、文学座付属の研究所に入り、「悠木千帆」名義で俳優活動をスタートしました。
20代の頃から老婆の役を演じ、個性派として数多くのドラマに出演しました。
1977年 34歳のときに、テレビ番組の企画で、自分の持ち物などをオークションで売るというコーナーで、「売るモノがない」という理由で、自分の芸名を競売にかけて、それ以降は「樹木希林」の名で活動しました。
オークションにかけられた名前は、飲食店の店主が2万200円で落札しました。
きっかけ:
自分の特技で売れるものはありますか?]
同年の1943年生まれの人 参考
- 俳優 樹木希林 1943-2018
- 歌手 ジャニス・ジョプリン 1943-1970
- 俳優 森本レオ
- 俳優 北大路欣也
- コメディアン 加藤茶
- 俳優 田村正和
- ファッションデザイナー 山本耀司
- 俳優 カトリーヌ・ドヌーヴ
- 劇作家 サム・シェパード 1943-2017
- 歌手 加藤登紀子
アンドレアス・グルスキーの写真の価値 3億円のライン川
アンドレアス・グルスキーはどんな人?
1955年1月15日 職業:写真家
出身:ドイツ
写真部門で、史上最高額の3億3300万円で落札された写真を撮った写真家です。
被写体を分割して撮影し、複数の画像をデジタルでつなぎ合わせ、1つの高解像度な画面を作るというのが手法の特徴です。見たものを写し撮るのが写真かと思ったら、見た目以上に拡張され、普通は肉眼では見えない細部までデジタルを駆使して再構築したものも写真と言えるようです。
祖父は写真家、父親は広告写真家と身近な人が写真家だったことが影響して、大学でビジュアルコミュニケションを専攻し、25歳から作家活動を開始しながら、32歳まで美術アカデミーの写真学科に在籍します。
1999年に撮った写真が、2011年に3億3300万円の価値がつきました。テーマは、社会のグローバル化への皮肉、産業構造物などが一環していますが、コンセプチュアル写真で、創作しているので、写真という技法で創作されたアートです。
写真の良し悪しがよく分からないです。いい写真だなと思うことはありますが、それが他の写真と何が違うのか分からないです。
同年の1955年生まれの人 参考
- 写真家 アンドレアス・グルスキー
- 俳優 ケビン・コスナー
- 俳優 ゲイリー・シニーズ
- 俳優 ブルース・ウィリス
- Apple創業者 スティーブ・ジョブズ 1955-2011
- 落語家 春風亭小朝
- 漫画家 鳥山明
- お笑いタレント 明石家さんま
- チェリスト ヨーヨー・マ
- 現代美術家 大竹伸郎
- 歌手 郷ひろみ
- 歌手 松山千春
- マイクロソフト創業者 ビル・ゲイツ
- 俳優 ウーピー・ゴールドバーグ
- 映画監督 堤幸彦
- 映画監督 滝田洋二郎
- 劇作家 野田秀樹
町田康の著書 スピンクシリーズ
1962年1月15日 職業:小説家・ミュージシャン・俳優
出身:日本(大阪府)
代表作:
- 『くっすん大黒』
- 『きれぎれ』
- 『告白』
- 『宿屋めぐり』
- 『スピンク』シリーズ
- 絵本『猫とねずみのともぐらし』
中学時代の友人の影響でロックに興味を持ち、高校在学中に歌手活動を始め、19歳で「INU」のボーカリストとしてアルバム『メシ喰うな!』で歌手デビューを果たしますが、3ヶ月で解散します。
その後も音楽活動や俳優を続けながら、小説を書き、34歳のときに処女作を発表し文壇デビュー、38歳で芥川賞受賞、現在は主に作家として活動していらっしゃるそうです。
同年の1962年生まれの人たち参考
- 俳優 ジム・キャリー 1962
- 小説家 町田康
- メイクアーティスト IKKO
- ミュージシャン 布袋寅泰
- 美術家 村上隆 1962
- ミュージシャン ジョン・ボン・ジョヴィ 1962
- 小説家 小川洋子 1962
- 映画監督 デヴィッド・フィンチャー 1962
- 映画監督 是枝裕和 1962
- 映像作家 ピピロッティ・リスト 1962
- 俳優 トム・クルーズ 1962
- 版画家 ナンシー関 1962-2002
- 小説家 上橋菜穂子 1962
- 医学者 山中伸弥
- 脳科科学者 茂木健一郎 1962
- 俳優 デミ・ムーア 1962
- 俳優 ジョディ・フォスター 1962
- 映画監督 トラン・アン・ユン 1962
1月15日 今日は何の日?365日のきっかけ
小正月
1月1日の大正月に対し、1月15日を中心にした数日(14~16日)を小正月と言います。この日に鏡開きをする地域があったり、豊作祈願などの農業に関連した行事や家内安全や無病息災を祈る行事(どんど焼き 別称:左義長(さぎちょう)が行われます。
大晦日の風物詩である、秋田のなまはげも江戸時代までは1月15日に行われていたようです。
いちごの日
語呂合わせ 1(いい)1(いち)5(ご)に因み、全国いちご消費拡大協議会が記念日として制定しました。
半襟の日
この日がかつて「成人の日」であったことに因み、和装に縁のある1月15日を記念日として、京都半衿風呂式和装卸協同組合が制定しました。
いかがでしたか?
Wikipedia情報による、1月15日が誕生日である有名人や何かの記念日をヒントにして、きっかけをつくりました。
素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見することをセレンディピティ(serendipity)というそうです。サイトをご覧になった方が素敵な偶然に出会えるかは分かりかねますが、行動したら何かが起こるかもしれません。
素敵な一日でありますように!