11月25日生まれの有名人と今日は何の日？＊365日きっかけ誕生日プレゼント＊

11月25日生まれの皆さま、お誕生日おめでとうございます。

今日はどのように過ごしますか？

お誕生日の方、そうでない方も、ワクワクとした日を過ごしたいですよね？

そんなあなたに小さな小さなきっかけをプレゼントします。

カーネギーの資産で建設された図書館

アンドリュー・カーネギーはどんな人？

1835年11月25日〜1919年8月11日　職業：実業家
出身：スコットランド

カーネギー鉄鋼会社を創業し「鋼鉄王」と称される実業家です。

手織り職人の家に生まれますが、織物の産業が工場に転換していた時代だったため、職人の仕事がなくなってしまい、両親はアメリカへ移住することを決めました。

移住後、アンドリューが初めて就いた仕事は綿織物工場で、操作する女性工員にボビンを支給する係で、1日12時間、週6日勤務で、週給1ドル20セントでした。

その後、職を転々としながら、伯父の勧めで、電報配達の仕事に就きます。配達の仕事で、地域の会社の場所や重要な人物の顔を覚え、多くの関係を築いていきます。電信局で受信したモールス信号を耳で聞き分ける特技を身に着け、電信技士として昇格します。

ペンシルベニア鉄道会社のピッツバーグの責任者が、カーネギーを秘書兼通信士として引き抜き、副社長に昇進すると、代わりにカーネギーが責任者となり、そこで経営と原価管理について学びます。

南北戦争終結後、鉄道会社を退職し鉄鋼会社を創業し、事業を成功させます。

カーネギーは晩婚で、52歳のときに22歳年下の女性と結婚し、一人娘がいました。これには理由があって、カーネギーの母親が子離れできず、母親が亡くなってから結婚を決めたという話です。

きっかけ：

どんな図書館がいいですか？

カーネギーはロックフェラーに次ぐ、史上2番目の富豪で知られていますが、「金持ちとして死ぬほど不名誉なことはない」という考えで、引退後は慈善活動に努めました。図書館建設、学校や大学を創設し、科学研究に多額の寄付をしました。なかでも、図書館は2509件建設しています。

100年経ったアメリカワシントンDCにあるカーネギー図書館は、役割を終え、イベント会場などに使われ、現在はその一部がApple Storeになっています。

[amazon asin=”4897379997″ kw=”図書館を心から愛した男アンドリュー・カーネギー物語”]

近年、日本では図書館を利用する人が増えていて、閉鎖されてしまうと困る人が多いのではないでしょうか。

アマゾンのCEOジェフ・ベゾス氏は自分の富を使う方法について、アイデアをツイッターで募集しました。それについて、WIREDの記事に「図書館は？現代のカーネギーになるのはどうだろうか？」という提案が興味深かったです。

図書館に本が充実していたり、公共の場として質を上げるというは素晴らしいですが、最近知った、フィンランドの仕組みがいいなと思いました。

図書館で本が借りられると作家に1冊15円の印税が入る
作家に平均で年間7000ユーロ(1ユーロ130円換算で91万円)の補助金の支給

最低限所得保障の一種のベーシックインカムが世界中で話題になっていますが、財源をどう確保するのか？不透明なお金がたびたび問題になっている日本で同じようにするには夢物語という気がします。

本で読みたい人にも対応できるように既存の方法も残しつつ、電子書籍化しネット上で借りられるようにすれば、働き手も少なくなる、今まで本の購入に充てていた予算も、編集者を通して作家に支払われるみたいな仕組みは出来そうです。

人口が減少し、人口知能の力に頼らなければならなくなっている時代に、人でないと出来ないこと、それは創造ですよね？現代のカーネギーは、創造を生み出す人に投資してほしいです。

同年の1835年生まれの人　参考

三菱財閥創業者　岩崎弥太郎　1835-1885
慶応大学創設者　福沢諭吉　1835-1901
新鮮組副長　土方歳三　1835-1869
電話機発明家　イライシャ・グレイ　1835-1901
作曲家　サン・サーンス　1835-1921
実業家　アンドリュー・カーネギー　1835-1919
清・咸豊帝の皇后　西太后　1835-1908
作家　マーク・トウェイン　1835-1910

妻ベルタが自動車で走った道がベンツのビクトリーロード

カール・ベンツはどんな人？

1844年11月25日〜1929年4月4日　職業：発明家
出身：ドイツ

世界初、実用的なガソリン自動車の発明をした人物です。

自動車開発は、同時期にドイツではゴットリープ・ダイムラーとヴィルヘルム・マイバッハも行っていましたが、ベンツが先に特許を取得しているため、世界初はカール・ベンツです。

父親が機関車の運転手でしたが、カールが2歳のときに鉄道事故で亡くなり、母親が女手一つでカールを育てました。

神童と呼ばれるほど優秀で、蒸気機関車に興味を持ち、15歳のときに飛び級で、大学の機械工学科に入学し、機械工学や内燃機関について学びます。

19歳で卒業し、機械工場を転々として技術者として学びますが、勤務先がどこも合っていなかっただけなのかもしれません。

あるとき、自転車を乗りまわしているときに、自力で走行する乗り物のアイデアが浮かびます。27歳のときに知り合いと共同で機械工作所を立ち上げますが、上手くいかず、婚約者のベルタの持参金で、自分の持ち分を買い取り、会社を設立します。以降、妻と共同所有することになった工場で開発に取り組み、メルセデス・ベンツの基盤を築きました。

[amazon asin=”4794220057″ kw=”文庫自動車と私カール・ベンツ自伝 (草思社文庫)”]

カールでもベルタでもない、「メルセデス」はどこから来た名前なのでしょう？

5人いた子供の一人かと思いきや全く違いました。

自動車販売産業の立役者が、自分の娘の名前「メルセデス」を新型モデルのブランドにつけるよう提案、採用され、現在は社名にもなってしまったようです。

1926年にベンツ社とダイムラーが合併し、ダイムラー・ベンツ社になった際に、自動車のブランド名をメルセデス・ベンツに統一し、ロゴを変えました。「スリーポインテッドスター」と呼ばれるロゴを考案したのは、ダイムラーの創業者、ゴットリープ・ダイムラーの息子です。

スリーは、「陸・海・陸」を指し、基本のモチーフの周りに月桂樹であしらったものが使われていましたが、現在は、スリーポインテッドスターのみのエンブレムです。