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2月7日生まれの有名人と今日は何の日?*365日きっかけ誕生日プレゼント*

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2月7日柳井正

2月7日生まれの皆さま、お誕生日おめでとうございます。

今日はどのように過ごしますか?

お誕生日の方、そうでない方も、ワクワクとした日を過ごしたいですよね?

そんなあなたに小さな小さなきっかけをプレゼントします。

 

ベーシックインカムの起源トマス・モアの『ユートピア』

近年、ベーシックインカム(最低保障所得)を導入しようと考えている国が増えています。

 

ベーシックインカムとは何?

人口知能(AI)の急速な発達により、2人に1人の職は、人口知能によって奪われるという予測データから、Facebookのザッカーバーグ氏をはじめリーダーと言われる人たちが無条件に(1ヶ月○円)の生活費を配布する「ベーシックインカム」を導入すべきと声を上げ、世界中で話題になっています。

お金をばらまいてしまったら、働かなくなるのでは?アルコール、ギャンブル、麻薬依存を増長させるだけでは?という意見も多くありますが、実験的に取り入れたフィンランドでは、新しい事業にチャレンジするケースもあったそうです。

ベーシックインカムについて話すと長くなるのでちょっと割愛しますが、発案されたもとをたどると、どうもトマス・モアの『ユートピア』もヒントになっています。

 

クリスフォード・ヒュー・ダグラス

今から500年前に書かれた書物のアイデアをそのまま借用したというわけではなく、具体案として参考にされているのは、クリスフォード・ヒュー・ダグラス(1879年~1952年)というイギリスのエンジニアが提唱した『社会信用論』です。

ダグラスはケンブリッジ大学で数学を専攻し、優秀なエンジニアとしてインドや南米で活躍、第一次世界大戦の際は国の航空機工場の補佐を務め、その経験から生産資本の矛盾に気づき論文を発表、それがのちに社会信用論へと繫がりました。

 

話は変わりますが、同じく「ユートピア」からの連想で、所得ではなく、暮らしからみた働き方や生き方に焦点を当てた話です。

 

ユートピアは自分のなかにある!?

「ユートピア」はトマス・モアが考えた造語で、意味は「どこにもない架空の国家」です。今現在、一般的にユートピアが意味するのは、理想とする(存在するかもしれない)町や国を指すことが多いです。

「町」という言葉からイメージするのは、駅がある、職場に通いやすい、スーパーがある、学校や病院、郵便局があるなど、暮らすのに必要なものがあり便利なことをイメージすると思います。

この便利という言葉とは全く異なる生活をしている人たちがいます。

 

自給自足のアーミッシュ

アメリカのペンシルベニア州やカナダのオンタリオ州に、「アーミッシュ」と呼ばれる民族がいます。1700年代にドイツからアメリカに移住したキリスト教の一派です。ペンシルベニアは、地図上で見るとワシントンDCやニューヨークの近くです。

利便性を追求するアメリカで、電気をほぼ使わないため電化製品を持たない、電車やバスがないために交通手段は馬車、町で暮らしている人が着ている洋服は時代劇に登場するような感じです。

どうやって収入を得るのか?自給自足で、農作物や工芸品を販売して得たお金を使い、必要なものは自分たちで作る、一般的な娯楽施設はなくお金を使うことがほぼない、開拓者のような生活をイメージするといいかもしれません。

アーミッシュの人々は、20歳前後に洗礼を受け、その町で生きるかどうかを選択する機会が与えられます。80%以上は集落内で暮らすことを選択し、外の生活に憧れを抱いて出た人の多くが数年以内に戻ってくることも多いようです。

日本では過疎化問題、未婚率が高く少子高齢化が問題ですが、アーミッシュの人口は増えています。合計特殊出生率が高い=兄弟姉妹が多いため子育てがしやすい、親戚が多いため困っても周りに助けてくれる人がいるなど、コミュニティが充実しているようです。

 

 

町のなかには、厳しい規律があります。

喧嘩禁止(そもそも怒りの感情を抱いてはいけないので喧嘩にはならない)
読書、音楽を聴くことは禁止(但し聖書・讃美歌は可)
派手な服は着ない、化粧NG
アゴヒゲを生やすのはOK 口ヒゲを生やしてはいけない
高等教育を受けてはいけない

などです。他にもありますが…驚きますよね?

 

電気をほぼ使わないのであれば、パソコンやスマホはないのかなというイメージですが、本当はジャンジャン使っていて、読書や音楽、映画などを個人的に楽しんでいるのかもしれませんが、その生活は謎に包まれています。

禁止されているものを解放したらどうなるのか?そういうことが気になってしまう性質ですが…想像に留めておきます。

 

楽しいことを当たり前のように奪っていることが怖いです。そこで暮らす人の喜びや楽しみは何だろう?と単純に考えて、「生きていることが幸せ」「家族がいる有難さや幸せ」以外にはなさそう…それが不幸なのか?と言ったら、暮らしている人が幸せならば幸せなんだろうなぁ…と思います。

選択肢がないことは不幸なことで、選択肢が多い我々の方が幸せとも言えないです。幸せを感じるのは?どうやら選択肢、物質や所得の豊かさでははかれない、比べることも出来ない、最終的には個人の自己判断です。

 

外国で暮らしてみたい、都心に住みたい、大きな家に住みたい、ユートピア(理想郷)を追い求める現代人にとって、それは物質的な利便性でも場所でもなく、どこにいてもその場所にいて幸せを感じられれば、ユートピアは今いる場所ですという、「青い鳥」的な話なのかもしれません。

 

トマス・モアはどんな人?

1478年2月7日~1535年7月6日 職業:法律家・思想家・人文主義者
出身:イギリス

法律家の家に生まれ、自身も弁護士資格を取得し、国の法官を務めていました。その合間に『ユートピア』を執筆し、作家活動も行っていました。王様(ヘンリー8世)からの信頼は厚く、爵位を授けられ、51歳のときには官僚で最高位の大法官に就任しました。

最後は、王様と反対の意見をしたことを理由に反逆罪で処刑されました。しかし、この出来事はイギリス史上最も暗黒な犯罪とされ、没後400年経った1935年、トマス・モアはカトリック教会と聖公会で聖人に認定されました。弁護士の守護聖人でもあります。

 

きっかけ:

理想の生活はどんな生活ですか?

 

同時代の人 参考

 

貧乏経験がチャールズ・ディケンズの作品に影響

1812年2月7日~1870年6月9日 職業:小説家
出身:イングランド

代表作:

  • 『クリスマス・キャロル』
  • 『オリヴァー・トゥイスト』
  • 『大いなる遺産』

 

両親ともに中流階級の家庭でありましたが、金銭感覚が弱く貧しい生活であったため、ディケンズが学校に通えたのは4年でした。

12歳のときに父親が破産し収監されてしまったので、生計をたてるために靴墨の工場に働きに出ることになります。15歳のときに法律事務所の事務員として勤め始め、新聞記者になりたいという目標から速記術を習得し、法廷の速記記者になります。

新聞記者の仕事を通して雑誌の仕事も声がかかえるようになり、ジャーナリストとして活動するようになります。仕事の合間に書いたエッセイを雑誌に投稿して、掲載されると一躍知られるようになり、エッセイをまとめたものが出版され作家として活躍するようになりました。

代表作の『クリスマス・キャロル』も『オリヴァー・トゥイスト』も共通して、労働階級者、相反してお金持ちが登場し、格差問題をテーマにしています。

 

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同時代のイギリス出身者 参考

 

同年の1812年生まれの人 参考

 

『大草原の小さな家』ローラ・インガルス・ワイルダー

1867年2月7日~1957年2月10日 職業:作家・小学校教師
出身:アメリカ

代表作:

『インガルス一家の物語』シリーズ

『大草原の小さな家』シリーズは、NHKで放映されていたので、土曜日の夕方に見ていたという方や、音楽を聴いただけでローラが草原を走っている、映像が思い浮かぶ方もいらっしゃるかもしれません。

自叙伝的小説なので、ほぼ実際にあったことと考えて良さそうです。アーミッシュとかぶりますが、ローラは高等教育を受け教師資格を取得していますし、新しいものに興味を持ち、電信術を学び電信手として働いているので、従来の生活に拘わるようなタイプではなかったと思われます。

 

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同年の1867年生まれの人 参考

 

嫌いな英語は捨てる!ノーベル物理学者 益川敏英

1940年2月7日~2021年7月23日 職業:理論物理学者
出身:日本(愛知県)

2008年にノーベル物理学賞を受賞しました。

ノーベル賞を受賞する研究者の多くは、幼少期や学生時代から勉強が得意であったり、本好きであったりすることが多いですが、益川さんは勉強大嫌い、遊んでいる方が好きという子どもだったようです。

だからと言って、全く勉強しなかったわけではなく、父親が教えてくれる科学の話が面白かったことから科学には興味がありました。数学や物理、化学は得意だけれど、性に合わない国語や英語は宿題はやらない、怒られても廊下に立たされるくらい大したことはない、というツワモノでした。

大学入試の際は、他の教科で満点をとればいいと英語は捨て白紙回答ですが合格、大学院の入試でも同じことをして合格を認めるか問題になったようですが合格、研究者として学会などで英語を使って発表しなければならないものは断る、ノーベル賞の授賞式でも日本語で行い、通訳してもらうと一貫しています。

 

年の1940年生まれの人 参考

 

柳井正「経営者には向かない、いつも心は折れそう」

1949年2月7日 職業:実業家・資産家
出身:日本(山口県)

ユニクロの創業者として知られています。

 

柳井さんは紳士服の専門店を営む一家に生まれますが、経営者には向かない内向的な性格で本ばかり読み、仕事をしないで生きる方法はないか考えているような青年だったようです。

大学卒業後にイオンに入社しますが、働くのが嫌やになり9ヶ月で辞め、半年は友人の家に居候していたようですが、実家に戻り、家業である紳士服専門店に入社します。

 

1984年 父親の跡を継ぎ社長に就任
ファストファッション、ユニーククローズ=ユニクロの第一号店を広島市にオープン、中国地方を中心に店舗拡大していきました。

 

結論が先というか、何をするのか決めて実行することなんです。非常に単純ですが、実際に自分がやっていなかったと気がついた。

というのはね、日本人のほとんどそうだろうけど、毎日努力していたらある程度成功する、と思うでしょう。でもね、努力していても、努力の方向性が違ったらダメ。成功しないの(笑)

同じところを回っているだけ。結局、あなたは何がしたいのか、人生をかけて何がしたいのかが決まらない限りうまくいかないと気付いた。それからです。ちょっと経営が分かってきたのは。

引用「いつも心は折れそうだけど」 柳井正氏の自分論

 

冬にヒートテックを着ていなかったときは、何を着ていたのか分からないくらい当たり前になりました。

 

2月7日 柳井正

 

きっかけ:

何故?を掘下げて考えてみませんか?

 

同年の1949年生まれの人たち 参考

 

2月7日 今日は何の日?365日のきっかけ

北方領土の日

1855年2月7日(安政元年12月21日)に日露和親条約が結ばれ、北方領土が日本の領土として認められたことに由来し、1981年に日本政府が制定しました。

長野の日・オリンピックメモリアルデー

1998年2月7日、長野冬季オリンピックの開会式が行われたことに由来します。日本青年会議所北陸信越地区長野ブロック協議会が1998年に制定しました。

福井県ふるさとの日

1881年2月7日に、石川県・滋賀県から越前・若狭を分離して福井県が設置されたことに由来し、福井県が1982年に制定しました。

フナの日

語呂合わせ、2(ふ)7(な)「ふな」茨城県古河市のフナ甘露煮店協会が2001年に制定しました。

 

いかがでしたか?

Wikipedia情報による、2月7日が誕生日である有名人や何かの記念日をヒントにして、きっかけをつくりました。

素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見することをセレンディピティ(serendipity)というそうです。サイトをご覧になった方が素敵な偶然に出会えるかは分かりかねますが、行動したら何かが起こるかもしれません。

素敵な一日でありますように!

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