10月6日生まれの皆さま、お誕生日おめでとうございます。
今日はどのように過ごしますか?
お誕生日の方、そうでない方も、ワクワクとした日を過ごしたいですよね?
そんなあなたに小さな小さなきっかけをプレゼントします。
ル・コルビュジエの建築作品と絵画
ル・コルビュジエは、フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエと共に「近代建築の三大巨匠」と呼ばれています。
日本とはご縁のある人で、設計した国立西洋美術家が世界遺産に登録されたほか、日本の近代建築家を代表する前川國男氏、坂倉準三氏など、コルビュジエから指導を受けています。また丹下健三氏は、「ル・コルビュジエ」の記事を読んだのがきっかけで建築家を目指した人で、間接的に影響を受けた人もいます。
2016年にユネスコの世界文化遺産に登録された上野の国立西洋美術館は「ル・コルビュジエの建築作品」の1作品として、下記のことなどが評価されました。
- コルビュジエが日本で設計した唯一の作品
- コルビュジエが提唱した「無限発展美術館」の思想を体現している
- 日本の近代建築運動に大きく貢献した
無限発展美術館?
収蔵品が増えても、建築を外側に拡張することが可能という意味だそうです。
「コルビュジエの建築作品」として登録されたのは17作品で、(フランス10・スイス2・ドイツ1・ベルギー1.アルゼンチン1・インド1・日本1)国境をまたいだ世界遺産(トランス・バウンダリー・サイト)として、日本では初登録だったそうです。
ル・コルビュジエはどんな人?
1887年10月6日~1965年8月27日 職業:画家・建築家
出身:スイス
代表する建物:
- ロンシャンの礼拝堂
- イムーブル・クラルテ
- フィルミニの文化と青少年の家
- チャンディガールのキャンピトル・コンプレックス
- ラ・トゥーレットの修道院
- カップ・マルタンの小屋
本名はシャルル・エドゥアール・ジャンヌレ・グリです。長すぎるし、インパクトのある名前に変えたかったのか?「ル・コルビュジエ」にした理由は分かりませんでした。
スイスで、時計の文字盤を制作する職人の父、ピアノ教師である母との間に生まれ、家業を継ぐために、美術学校で彫刻と彫金を学びます。時計職人の道を進むつもりでしたが、時計産業が衰退しつつあり、加えて、視力が非常に悪く、時計の緻密な加工は難しいと考え、別の道に進むことを模索します。
美術学校在学中に、コルビュジエの才能を見出した校長先生の勧めで、建築家と共に、最初の住宅設計を手掛けています。建築事務所に籍を短期間、置いていたこともありますが、大学で建築を学んではいないので、安藤忠雄さんと同じで、独学や実地で学んで建築家になった人と言えます。また共通することとして、旅にでて、色々なものを見ているところが似ています。
https://pin.it/ygxrkop3o4kywy
建築家として一般的には知られていますが、画家から出発しているので、設計をしているときも画家として制作活動は続けています。美術学校で教鞭経験やパリで2年ほど鉄筋コンクリートの会社に勤めていたこともあります。
画家兼建築家は他にもいらっしゃると思いますが、コルビュジエは作品を展示するための最高の空間を作りたいという並みならぬ思いがあったようです。
きっかけ:
部屋に絵を飾ってみませんか?
イラストを描くために画像検索していると、すっぽんぽんで絵を部屋の壁に描いている画像があり、お茶目なおじさんです。建築家で直に壁に描いている人は、珍しいですよね?
また自分が設計した建物に画家のフェルナン・レジェにお願いして描いてもらったということもあったようです。
2017年秋、ル・コルビュジエを主題にした映画『ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ』が公開されました。
コルビュジエが、唯一その才能に嫉妬と言われる女性デザイナー、アイリーン・グレイとの関係を映像化したものです。代表作、カップ・マルタンの小屋が作られた背景が垣間見られるのかなと思います。
コルビュジエが嫉妬した!?女性デザイナー アイリーン・グレイ
1878年8月9日~1976年10月31日 職業:プロダクトデザイナー・建築家
出身:アイルランド
アイリーン・グレイは、インテリアデザイン、家具などのプロダクトデザインから始まり、建築も手掛けました。
美術学校で学んでいた際に、日本人の工芸家から漆(うるし)工芸を学び、作品に取り入れていたそうです。
当時の大半の女性がしていないような冒険、気球によるドーバー海峡横断計画に参加したりと、探求心の強さが覗えます。70代の頃には視力の悪化により引退し、98歳で亡くなりました。
アイリーン・グレイ以外にも、ル・コルビュジエと仕事をしていた女性がいます。シャルロット・ぺリアンは、コルビュジエと仕事をしていたこともありますが、日本ともゆかりのある人です。
同年の1887年生まれ 参考
- 民俗学者 折口信夫 1887-1953
- イラストレーター ヨゼフ・チャペック 1887-1945 チェコ
- 芸術家 クルト・シュヴィッタース 1887-1948 ドイツ
- 画家 マルク・シャガール 1887-1985 ロシア
- 美術家 マルセル・デゥシャン 1887-1968 フランス
- 建築家 ル・コルビュジエ 1887-1965 スイス
- 画家 小出楢重 1887-1931
- 画家 ジョージア・オキーフ 1887-1986 アメリカ
10月6日 今日は何の日?365日のきっかけ
国際協力の日
1954年10月5日、日本が初の援助国としての国際協力として、途上国への技術協力のための国際組織「コロンボプラン」に加盟したことにちなみ、外務省と国際協力事業団 (JICA) が1987年に制定しました。
コロンボ・プランとは?
1950年に提唱された、アジアや太平洋地域の国々の経済や社会の発展を支援する協力機構のことで、開発途上国のための国際機関です。日本もその正式加盟国の一員として、1955年から研修員の受け入れや専門家の派遣といった技術協力を開始しています。
JICAの青年海外協力隊ボランティアは、困っている人を助けるためというだけでなく、キャリアチェンジやキャリアアップのために行くという人も増えています。参加者のインタビュー記事が掲載されているので読んでみると、視点が変わるかもしれません。
https://www.jica.go.jp/index.html
いかがでしたか?
Wikipedia情報による、10月6日が誕生日である有名人や何かの記念日をヒントにして、きっかけをつくりました。
素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見することをセレンディピティ(serendipity)というそうです。サイトをご覧になった方が素敵な偶然に出会えるかは分かりかねますが、行動したら何かが起こるかもしれません。
素敵な一日でありますように!