9月23日生まれの皆さま、お誕生日おめでとうございます。
今日はどのように過ごしますか?
お誕生日の方、そうでない方も、ワクワクとした日を過ごしたいですよね?
そんなあなたに小さな小さなきっかけをプレゼントします。
ユトリロの母 シュザンヌ・ヴァラドンの映画のような生涯
シュザンヌ・ヴァラドンはどんな人?
1865年9月23日~1938年4月7日 職業:画家
出身:フランス
本名、マリ・クレマンティーヌ・ヴァラドンは、エコール・ド・パリを代表する画家のモーリス・ユトリロの母であり、女流画家として知られています。
画家になる前は、モンマルトルで活動する芸術家のモデルをしており、ルノワール、ロートレック、スタンランが描いた「ヴァラドンの肖像」が残っています。
この時代に活躍した女性画家 参考
- ベルト・モリゾ 1841-1895 印象派
- メアリー・カサット 1844-1926 印象派
- 山下りん 1857-1939 イコン画
- アンナ・メアリー ロバートソン・モーゼス 1860-1961 米 絵を始めたのは晩年
- シュザンヌ・ヴァラドン 1865-1938 エコール・ド・パリ代表ユトリロの母
- マリー・ローランサン 1883-1956 エコール・ド・パリ
- ジョージア・オキーフ 1887-1986 米
- タマラ・ド・レンピッカ 1898-1980 アール・デコ
ロートレックと同棲していた際に、ヴァラドンの力強いデッサンをロートレックが褒めてくれたことがきっかけで画家としての道を歩むことになり、エドガー・ドガのもとで学び、ドガの勧めでサロンに出品し、国民美術協会の女性初の会員となりました。
https://pin.it/kobzxfybclt3h5
ヴァラドンが画家たちのモデルをやめないことに嫉妬したロートレックは、嫌がらせで、旧約聖書に登場する魔性の女「シュザンヌ」と罵ったので、ヴァラドンは「シュザンヌ・ヴァラドン」と名乗るようにしました。
ロートレックと破局後、音楽家のエリック・サティと交際していたこともあり、サティもヴァラドンを描いています。イラスト風のドローイングは可愛いです。
Wikipediaに、4人が描いたヴァラドンの絵が載っているので、ご興味のある方は是非、「シュザンヌ・ヴァラドン」でチェックしてみてください。恋多きヴァラドンの生涯を映画化したら面白そうです。
数多くの男性とお付き合いしていたので、ユトリロの父親が誰かは分かっていません。個人主義のフランスではこの時代から子供の父親が誰かなんて、他人が知る必要がなかったのか?本当に分からないのか?それは定かではありません。第一候補は、シャヴァンヌともルノワールともいわれています。
おつきあいで家にいることが少なかったシュザンヌの替わりに、ユトリロの世話をしていたのが、シュザンヌの母親です。
この母親が問題で、赤ちゃんだったユトリロにアルコールを飲ませており、それが原因だったのか?てんかんの発作を起こすようになってしまいます。
10代でユトリロはアルコール依存に陥り、精神的に不安定で、精神病院に入退院しているときも、シュザンヌが男性とのおつきあいをやめることはありませんでした。
最終的には、息子ユトリロの友人と結婚、奇妙な3人の共同生活が始まり、ユトリロはさらに病んでいってしまいました。
シュザンヌが描いた色彩豊かな絵と、ユトリロの描いたモノクロの風景画を比べると、どちらがいいとは言えませんが、ちょっと寂しい風景画の静寂感は共感するものがあります。
きっかけ:
誰かにお願いして、肖像画や似顔絵を描いてもらいませんか?(プロでなくてOK)
同年の1865年生まれの人 参考
- 作曲家 カール・ニールセン 1865-1931 デンマーク
- 劇作家 ウィリアム・バトラー・イェイツ 1865-1939 アイルランド
- 画家 シュザンヌ・ヴァラドン 1865-1938 フランス
- 作曲家 ポール・デゥカス 1865-1935 フランス
- 作曲家 ジャン・シベリウス 1865-1957 フィンランド
- 作家 ラドヤード・キップリング 1865-1936 イギリス
シュルレアリスムの画家 ポール・デルヴォーのジレンマ
ポール・デルヴォーは、リュルレアリスムを組する画家です。作品のモチーフになっている裸婦、列車、骸骨が繰り返し登場します。上半身が裸、または白ワンピースの女性や骸骨が儀式をしている、無表情で静寂、そして何故か、列車がでてくるのが特徴です。
シュルレアリスムは、夢や無意識の非現実的で奇妙な世界を描くのが特徴で、1924年から40年代まで流行った流派です。シュルレアリスムを代表する画家、マグリットはデルヴォーと同じくベルギー出身で1つ年下なので、2人は面識はあったかもしれませんね。
ポール・デルヴォーはどんな人?
1897年9月23日~1994年7月20日 職業:画家
出身:ベルギー
代表作:
- 『Loneliness』
- 『海は近い』
- 『トンネル』
- 『人魚の村』
https://pin.it/ioj4gb2zju6pwg
デルヴォーは、幼少期にギリシャ語、ラテン語などの語学を学び、ジュール・ヴェルヌの小説やホメロスの詩に影響を受けており、ローマの神殿のような建物も風景のなかによく登場します。
美術学校で両親から絵画をやることを反対され、建築科に進んでいることも影響しているのかもしれません。
デルヴォーの作品に登場する女性は無表情で、同じ顔です。2人の女性が影響していると言われています。一人は母親、もう一人は最愛の女性、タムです。
母親はデルヴォーを溺愛しすぎたために、タムとの交際を反対し別れることになりました。母からの呪縛、タムの姿をひたすら描きつづけます。2人はおよそ20年ぶりに再開し結婚しました。
きっかけ:
夢によくでてくる場所やモノはありますか?
朝起きたら、みていた夢を忘れてしまったり、夢だからなんだっていうの?と思うこともありますが、精神状態は夢にすごく直結していて、不安なときや辛いとき、または何かに挑戦しようと迷っているときによく見る夢があったりするのも事実です。
「歯がバラバラと抜ける夢みたことある!」「階段から落ちる夢」「何かに追いかけられる夢」などの夢の話を職場の同僚と話していたら、同じような夢をみている人が何人もいました。災いの予兆などと言われることもありますが、知るとすっきりすることもあります。
いつも見ている夢が、何を指しているのか、気になった方は調べてみると、自分では気づいていなかった感情が分かるかもしれません。
同年の1897年生まれの人 参考
- 画家 東郷青児 1897-1978
- 物理学者 イレーヌ・ジョリオ・キュリー 1897-1956 フランス
- 画家 ポール・デルヴォー 1897-1994 ベルギー
- 小説家 大佛次郎 1897-1973
- 小説家 宇野千代 1897-1996
ジョン・コルトレーンの活躍した10年間
ジョン・コルトレーンはどんな人?
1926年9月23日~1967年7月17日 職業:サックスプレーヤー
出身:アメリカ
モダンジャズのサックスプレーヤーとして知られています。
代表アルバム:
- 『A Love Supreme 至上の愛』
- 『Blue Train ブルートレイン』
- 『My Favorite Things マイ・フェイヴァリット・シングス』
- 『Ascension アセンション』
20代の頃は売れず、仕事をしながらの音楽活動に励みます。バンドに加わってから、30代で売れ、40歳で亡くなるまでのおよそ10年間という短い活動期間にアルバムに換算して200枚を超える多数の録音を残しています。
エピソードとして大の甘党で虫歯だらけ、歯医者が嫌いだったそうですが、歯医者が好きと言う人もあまりいないと思います。
きっかけ:
好きなもの、嫌いなものは何ですか?
ブルース・スプリングスティーンの代表曲
1949年9月23日 職業:ロックミュージシャン
出身:アメリカ
代表曲:
- 『Born to Run』
- 『Streets Of Philadelphia』
- 『The River』
- 『Born In The USA』
小説家 阿部和重の代表作
1968年9月23日 職業:小説家・映画評論家
出身:日本(山形県)
代表作:
- 『アメリカの夜』
- 『ピストルズ』
- 『シンセミア』
- 『キャプテンサンダーボルト』
https://abekazushige.ctbctb.com/
小説家 三浦しをんの代表作
1976年9月23日 職業:小説家・随筆家
出身:日本(東京都)
代表作:
- 『船を編む』
- 『風が強く吹いている』
- 『まほろ駅前』シリーズ
- 『神去』シリーズ
9月23日 今日は何の日?365日のきっかけ
万年筆の日
1809年の9月23日、イギリスのフレデリック・バーソロミュー・フォルシュが万年筆の原型となる軸内にインクを貯蔵できるペンを考案し、特許を取得したことに因みます。
いつも使っているペンにこだわりはありますか?
万年筆は手入れが大変そう?高そうというイメージを持っている人は、今は数百円で購入できる万年筆もあり、リフィールタイプなので、普通のペンと変わりません。初めて万年筆を使うと、書き心地が癖になります。
インクを補充するタイプの万年筆は、好きな色がペンに入っていくことを手で感じる瞬間が好きです。最近は、自分の好きな色をブレンドして下さるお店もあります。ご興味のある方は、チェックしてみてください。
蔵前にあるインクスタンド カキモリのWebサイトに書いてあるメッセージが好きです。
うまく言えないことも、色がそっと伝えてくれる。
http://inkstand.jp/?page=10
セーラーのWebサイトで、インクブレンダ―の方が、カクテルを作るように、インクを作っていらっしゃる様子がご覧になれます。
http://www.sailor.co.jp/event
海王星の日
1846年9月23日、ヨハン・ゴットフリート・ガレがユルバン・ルヴェリエの予測を基にした観測によって海王星を発見したことに因みます。
いかがでしたか?
Wikipedia情報による、9月23日が誕生日である有名人や何かの記念日をヒントにして、きっかけをつくりました。
素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見することをセレンディピティ(serendipity)というそうです。サイトをご覧になった方が素敵な偶然に出会えるかは分かりかねますが、行動したら何かが起こるかもしれません。
素敵な一日でありますように!