きっかけ作家

誕生日

3月29日生まれの有名人と今日は何の日?*365日きっかけ誕生日プレゼント*

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
3月29日マルセル・エイメ

3月29日生まれの皆さま、お誕生日おめでとうございます。

今日はどのように過ごしますか?

お誕生日の方、そうでない方も、ワクワクとした日を過ごしたいですよね?

そんなあなたに小さな小さなきっかけをプレゼントします。

 

マルセル・エイメのブラックジョーク『壁抜け男』

1902年3月29日~1967年10月14日 職業:小説家・劇作家
出身:フランス

代表作の『壁抜け男』はミュージカルで観る機会が多いと思います。

 

代表作:

  • 『壁抜け男』

 

父親は蹄鉄工、7人兄弟の末っ子として生まれますが、母親が2歳の時に他界し、母方の祖父母に育てられます。

高校を卒業後に、ドイツ語の習得のため留学します。途中、兵役期間をハサミ、医学を学ぶために20歳でパリに戻ると、新聞記者、銀行員、保険外交員、演劇関連の仕事などの職業を転々とした生活を送ります。

一説によると、職業を転々としていた理由は、無愛想で気難しい性格、人との関係が上手くいかなかったなどの理由があるようですが、忙しい生活のなかで、学業と仕事の両立に挫折します。

その後、病にかかり、療養のために帰郷し、そこで小説を書き始めました。

 

お芝居を見に行かれる方で、先に結論が分かってしまうのは、嫌だなという場合は、飛ばして下さい。

 

~『壁抜け男』~  

舞台は戦後の1947年のパリのモンマルトルです。

主人公のデュティユルは、真面目が取柄で郵便局のクレーム処理係として働き、平凡な毎日を過ごしていました。趣味は、切手集めと庭に咲くバラの手入れでした。

同僚は、彼の真面目で丁寧なクレーム対応を横目で見て、嘲笑い怠けていました。仕事もせずに17時になるとさっさと帰宅し、残されたデュティユルが他の人の分の仕事をしていました。

そんな毎日に虚しさを覚えることはありましたが、静かで心穏やかに暮らせることをデュティユルは気に入っていました。

 

壁を通り抜けできる病

ある日、仕事を終え帰宅すると、突然の停電に遭遇します。自宅の廊下が暗闇に覆われ、うんざりするデュティユルが、次の瞬間驚きます。

廊下にいたはずの自分が、明かりがついた瞬間に部屋の真ん中に立っていたのです。

「あれっ?さっきまで廊下にいたはずなのに、何で部屋にいるのかな?」

混乱している間に、再び停電が起き、明かりが点くと、また廊下に立っていました。

精神的におかしくなって、気が狂ったと思ったデゥティユルは、精神科を訪れます。デュティユルは壁を通り抜けることが出来る病ということが分かります。ワープではなく、廊下を歩いていると思ったら壁を通り抜けていたわけです。

壁を通り抜けるデュティユルを見た医者は驚きもせずに、病名を告げ、処方箋をだします。

「壁を通り抜けることに疲れたら、これを飲みなさい。だが、気をつけなさい。本気で恋をしたら壁から抜け出せなくなります」

信じがたい病名と処方箋、謎の忠告に混乱するデュティユルですが、いつもの生活を普通に送ることにします。

 

病を利用して善行!?

そんなとき、職場(郵便局)に新しい上司がやってきました。ワンマン上司は、横柄な態度で、同僚たちは上手く立ち回っていましたが、取り入ることもしない、態度が変わらないデュティユルが気に入らない上司は、無理難題を押し付け、パワハラを繰り返しました。

普段は怒らないデュティユルでしたが、壁を通り抜けて驚かせてやろうと計画します。上司は頭がおかしくなったと錯乱し、職場で大暴れし、投獄されました。

壁を通り抜けることに酔いしれたデュティユルは、今度はものを盗むために使い始めました。最初はパン屋に忍び込みパンをこっそり盗み、むしゃむしゃ美味しいな。

味をしめたデュティユルは、今度は宝石店に忍び込み、高価な宝石を盗みました。しかし、使う道がなかったデュティユルは、生活に困っていた娼婦にあげてしまいます。

壁を通り忍びこみ、盗んでは困っている人に渡していましたが、違うことを考え始めます。

 

デュティユルには思いを寄せる人がいました。彼女はイザベル、人妻でした。彼女の夫は検事でした。

検事はイザベルの交友関係や外出時間を制限し、外にださないよう束縛していました。また博打が大好き、裏の世界とのつながりが深く、無実の人に罪を着せる汚職検事でした。

デュティユルはイザベルがおかれた状況など全く知らず、叶わぬ恋をずっと内に秘めていましたが、ふと思います。

「もし自分が世間に注目されたら、イザベルが自分を見てくれるかもしれない」
(小学生のような発想ですが、物語なので…)そこで、注目される方法を考えます。

 

銀行に忍び込み、わざと逮捕され、壁を通り抜け脱獄するという計画をしました。(脱獄囚になって注目を集めるの!?プリズンブレイクか~)

金庫に忍び込み、見つけたのはイザベルの夫の汚職が記載されている書類でした。書類を見たデュティユルは違う計画をたてます。書類を持って警察に行き、「金庫に忍びこみました」と自白することにしました。

 

裁判の日

検事(イザベルの夫)はデュティユルに重罪を求刑します。しかし、デュティユルは金庫でみつけた書類を検事に見せます。自分の汚職が記載されている書類を見て、真っ青になる検事に、デュティユルは言います。

「逮捕されるのは私ではなく、あなたですよ」
(パンとか宝石を盗んだのは人のためということで…)

膨張していた一般人が、デュティユルに味方してくれました。
「壁抜け男は悪くない、貧しい生活を救ってくれたのは彼だ!悪いのは汚職検事だ!」と騒ぎが起き、騒ぎに転じて裁判所から抜け出します。

真っ先に向かったのはイザベルのもとでした。自由がなかったイザベルは、壁を通り抜けることができる男に憧れを抱いていたので、2人はすぐに恋に落ちました。

これで、めでたしめでたしで良くない?と思いますが、ここでは終わらないです。

 

ある日、デュティユルは突然の頭痛に悩まされます。困って、医師から処方されていた薬を頭痛の薬として飲んでしまいます。

壁を通り抜けようとした瞬間、壁の中に入ったまま、抜け出せなくなってしまいます。医者から忠告された通り、イザベルに本気で恋をしたデュティユルは、壁から抜け出せなくなってしまったのです。

壁の中に入ったデュティユルを見つけたイザベルは、思い切った行動にでます。

「私も壁の中に入り、あなたとともに生きます」と、壁の中で2人はいつまでも幸せに暮らしました。

怖いハッピーエンド?ブラックユーモアのマルセル・エイメの短編小説です。

モンマルトルの丘にあるマルセル・エイメ広場の近くに、壁抜け男のモニュメントがあります。

 

3月29日 マルセル・エイメ

 

っかけ:

○○の病、何の病ですか?

 

同年の1902年生まれの人 参考

 

ウォルマートの創業者 サム・ウォルトン

SEIYU(西友)利用することありますか?

以前の西友のイメージは、スーパーマーケットでもない、デパートでもない、その間のようなイメージで、駅前にあるのを見たことはあるけれど、特に利用することがなかったです。

近年、CMでのイメージ戦略でお得感をPRしている&駅から近い西友の深夜までの営業は、遅くまで働く人にとって便利だなと思ったりします。

2000年代にウォルマートと提携し、ノウハウを導入した結果、コスト削減に成功し店舗の改装を行って、随分変わりましたよね?2018年に売却されました。

ウォルマートの創業者の名前を知らないという方も、SEIYUはご存知だと思います。

 

サム・ウォルトンはどんな人?

1918年3月29日~1992年4月5日 職業:ウォルマートの創業者
出身:アメリカ

 

ウォルマートの創業者であるサム・ウォルトンの父親は農場の経営者でしたが、暮らしは厳しく、農場の経営をやめて、一家で町から町へと移住し、その町で仕事を探して、生計をたてていました。

サムは、幼少の頃から働きにでて、家計を手助けしていました。努力家のサムは学校でもクラスの人気者でした。家計は厳しかったですが、よりお給料のいい仕事に就けるよう、高校卒業後に大学で経済学を学びます。

大学院(ビジネススクール)に入学し、本格的にビジネスを学ぼうと考えますが、学費を払うことが難しくなり、途中であきらめ、大手デパートに就職します。

20代のときに戦争のために軍隊に入隊します。終戦後、除隊し小さな町に雑貨店をオープンさせチェーン展開をしたのが、27歳のときでした。しかしそれは上手くいかず、32歳のときに廃業してしまいます。

その失敗から、当時フランチャイズで成功していた人物から学び、4年後、弟とともに、「ウォルトンの店」というウォルマートの前身のお店を開業し、ちょっとずつ増やしていきました。

1962年 44歳 ウォルトンの店とは別にウォルマートを創業します。この当時では珍しい、ドミナント戦略を取り入れ、大型店舗を数々に展開していきました。

 

ドミナント戦略(または方式)

聴き慣れない言葉ですが、そんなに難しいことではなく、そこの土地にお店を開業して、集客できるか否か?人口密度や、家族構成、職業や年収、周辺の立地などを調査することです。

都心部だと、類似するお店が隣同士または、すぐ数軒先という光景を見かけますが、すでに開業している店舗が、何年そこで営業しているのか?調べるだけで、そこでの集客の見込みは確保できるかもという一つの目安なのかなと思います。

 

ウォルマートは、全米で最も多いスーパーマーケットとして知られています。また一代で富を築いたウォルトンと、相続した家族は世界長者番付で50位以内に常に入っているお金持ちとして知られていますが、奨学金制度の創設など慈善事業や、集めた絵画を無料で公開していたりと、還元はしているようです。

ですが、ウォルマートの従業員の就労条件はあまり良くないようで、ブラック企業の問題としてドキュメンタリードラマなども公開され、話題になりました。

 

同年の1918年生まれの人 参考

 

ミシェル・アザナヴィシウス監督の映画

1967年3月29日  職業:映画監督・脚本家
出身:フランス

代表作:

  • 『アーティスト』
  • 『あの日の声を探して』
  • 『プレイヤー』

 

シノラーこと 篠原ともえ「職業を選ばない」生き方

1979年3月29日  職業:俳優・歌手・タレント・デザイナー・音楽プロデューサー
出身:日本(東京都)

 

和裁をしていた祖母や洋裁をしていた母親に影響を受け、幼少の頃から人形の服を自作し、作ることが身近で、早い段階からデザインに興味を持っていたようです。

中学校に入学し、軽音楽部でバンドを始めたのを機に音楽活動を始め、芸能界に興味を持ち、中学3年のときにオーディションに合格し、本格的なボイストレーニングを受けます。

高校在学中にデビューし、ユニークなファッションとノリで、シノラーブームが起きました。

キャラクターが注目された反面、見てもらう人に喜んでもらえたり、元気になってもらえたらいいなと思って、こだわって作った洋服など、自分が伝えたいと思っていることがが伝えきれなかったことに疑問を感じ、本格的にデザインを学びたいと考え、裁縫技術を学ぶために、大学で学びました。

仕事を1本にした方がいいかなと思い悩んだこともあったようですが、色々なことがやりたい、1つの職業を選ぶことが出来なかったので、職業を選ばない、何でもできる、挑戦してみようと選択したのが20歳の頃だったようです。

 

兼業や副業、2枚目の名刺、肩書きを複数もつ、2012年くらいから徐々に言われてきていることを、早い段階で実践してきた人かなと思います。

女性版のみらうじゅんさんみたいに、趣味が幅広く「宙(そら)ガール」や「御朱印ガール」など、好きなものを紹介するナビゲーターとしても活躍されています。

 

3月29日 今日は何の日?365日のきっかけ

マリモの日

1952年3月29日に、北海道阿寒湖のマリモが国の特別天然記念物に指定されました。

八百屋お七の日

天和3年3月29日(1683年4月25日)、恋人を思うあまりに放火した八百屋の娘お七が火刑に処されたことに由来します。

 

いかがでしたか?

Wikipedia情報による、3月29日が誕生日である有名人や何かの記念日をヒントにして、きっかけをつくりました。

素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見することをセレンディピティ(serendipity)というそうです。サイトをご覧になった方が素敵な偶然に出会えるかは分かりかねますが、行動したら何かが起こるかもしれません。

素敵な一日でありますように!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加