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6月12日他、読みたいオススメの本・小説・エッセイ・詩

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茨木のり子詩集

谷川俊太郎選『茨木のり子詩集』

茨木のり子詩集

「自分の感受性ぐらい」

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性ぐらい
自分で守れ
ばかものよ

 

茨木のり子

1926年6月12日~2006年2月17日
出身:日本(大阪府)
職業:詩人・エッセイスト・童話作家・脚本家

代表作:

  • 「見えない配達夫」
  • 「倚りかからず」
  • 「わたしが一番きれいだったとき」

 

同時代の人 参考

 

 

 

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