3月3日生まれの皆さま、お誕生日おめでとうございます。
今日はどのように過ごしますか?
お誕生日の方、そうでない方も、ワクワクとした日を過ごしたいですよね?
そんなあなたに小さな小さなきっかけをプレゼントします。
電話機の発明家ベルは弁論術の研究者
自宅の固定電話=オレオレ詐欺というイメージが強くなりました。
だいぶ前ですけど、警察官から「留守番電話の設定にしてください」という電話がかかってきて、逆に怖かったです。別の日に、駅で警察官が「留守番電話にして電話は絶対にでないでください」とご年配の方々にティッシュを配りながら、アナウンスしている姿を見かけました。
今や自宅の固定電話はあっても、鳴っている電話にはでてはいけないものになっています。
十数年くらい前は、絶対外せないコミュニケーションツールで、離れたところにいる相手の声が聞ける、固定電話の番号でよく使うものは、自宅以外にも暗記していました。今は無料の通話アプリを常時使っているという人も増えており、自宅に固定電話がないので、電話機が珍しいというお子様もいるようです。
電話機が開発され、ベルが特許を取得したのは1876年のことです。
アレクサンダー・グラハム・ベルはどんな人?
1847年3月3日~1922年8月2日 職業:科学者・発明家・工学者
出身:スコットランド
父親は大学教授、3人の子どもに恵まれますが、アレクサンダーの兄と弟は結核で亡くなっています。幼少期から周囲の人たちにアレックと呼ばれていたようなので、ここでの表記もアレックにします。
幼い頃、母親に影響され芸術や詩、音楽を親しんでいました。アレックが12歳くらいのときに、母親が聴力を失い始めたので、手話を習得し、母と家族との会話の通訳をしていたようです。
また、母親が音を聞き取りやすくなるように、視覚障害や音響学を学ぶことに没頭しました。それが、のちに電話機を発明することに深く影響しています。
父親が読唇術のプロだった!
何故、アレックが10代でそんなことが出来たのか?というところですが、ベル家は、弁論術の教育に関わっており、父親は読唇術で相手の話すことを推測する方法を、アレックやアレックの兄弟に教えていました。ベルは習得が早く、ラテン語、スコットランド語、ゲール語、サンスクリット語なども読唇術で、相手の発音を正確に読み取れたようです。
興味のないものは無関心でOK!
幼少期はアレックと兄弟たちは自宅で、大学教授の父親から教育を受けています。途中、普通の学校でも学んでいますが、アレックは興味のない学科はまるで無関心だったので、祖父はベルが将来困らないよう弁論術を教え込み、弁論術の教師で食べていけるようにします。
父親は、アレックが興味のあった科学と生物学の才能を伸ばすために、当時開発されたばかりの「オートマタ」という機械人形を見せます。
そこでしゃべる人形を見て、魅了され、兄とともにドイツ語の本を翻訳しながら、オートマタ人形を作ろうと試みます。父親はその学習の仕方を応援し、作るために必要なお金を渡し、完成したらご褒美をあげることを約束します。2人が作った人形は「ママ」と発音する機械だったようです。
アレックは飼っていた犬に、吠え方や唇の使い方を教え込み、犬が話しているように見せ、訪問者を驚かせたという話がありました。動物の共鳴や音響伝達に関する研究を真剣に取り組み、19歳のときに、研究結果を論文にまとめ、父親の同僚である言語学者に送りました。
すると、ドイツで既に行われた実験であることが分かり、実験の内容が書かれてあるドイツ語の本を貸してもらい熟読します。しかしドイツ語の理解不足から、誤解が生じ、その誤解がのちに、音声信号伝送の業績の土台になります。
スコットランドからカナダへ
その頃、ベル一家はロンドンに引っ越します。その直後に弟が結核にかかり亡くなり、結婚をして実家をでていた兄も結核で亡くなり、相次いで身内の不幸が起きます。
子ども2人が亡くなり、父親はアレックも病弱なのではないか?と心配になり、カナダ(ニューファンドランド島)で療養することに決めます。23歳のときに、アレックと両親、兄嫁とともにカナダに渡ります。
アメリカの大学で弁論術の教授になり、音符を伝送する方法や音声を発する方法の研究を続けます。電話機の発明はそういった研究から誕生しました。電話機開発は、ベルをはじめ、イライシャ・グレイ 、エジソンの3人が、競っていました。ベルがグレイの実験をヒントに改良を重ね、グレイが特許を取得する前に特許を取得します。グレイが提出したのは、ベルが提出した2時間後のことでした。
私生活では、研究をずっと手伝っていた聴覚障害のあるメイベルと結婚し、4人の子どものお父さんでした。
晩年は、特許に関する裁判で、頻繁に出廷する必要があったので、ワシントンD.C.に引っ越し、それ以外の時間は実験に没頭できるように、ケープ・ブレトン島(赤毛のアンの舞台になったプリンス・エドワード島の近く)で休暇を過ごしました。
きっかけ:
声を聞きたい人に電話をかけてみませんか?
Skypeの誕生秘話
無料で仕えるIP電話「Skype」は、エストニアで生まれた技術です。開発者はエストニア人というわけではなく、スウェーデン出身のゼンストローム氏と、デンマーク出身のフリス氏の2人です。
ゼンストローム氏はヨーロッパの通信事業を手掛ける会社に入社し、プロバイダの立ち上げやポータルサイトを担当していました。
ヤヌス氏はデンマークのインターネットプロバイダ会社で、ヘルプデスクとして働いていたときに、ゼンストローム氏と出会い、会社を立ち上げます。開発には資金がかかるため、支援者を募ろうとしますが、無料で利用できる電話の話を取り合ってくれるくれるところがなく、プレゼンをした企業は20を超えるようです。ようやく2人の投資家と、1社のベンチャーキャピタルの協力を得て、エストニアで開発されました。初リリースは2003年です。
2005年にeBayに買収され、2011年にマイクロソフトに買収されました。開発者の2人は現在、投資家として活躍しています。
同時代のイギリス出身者 参考
- 詩人/デザイナー モリス 1834-1896
- 建築家 ジョサイア・コンドル 1852-1920
- 作曲家 エルガー 1857-1934
- 発明家 アレクサンダー・グラハム・ベル 1847-1922 スコットランド
- 作家 フランシス・ホジソン・バーネット 1849-1924
- 物理学者 ジョン・フレミング 1849-1945
- 作曲家 エドワード・エルガー 1857-1934
同年の1847年生まれの人 参考
- 発明家 トーマス・エジソン 1847-1931
- 発明家 アレクサンダー・グラハム・ベル 1847-1922
- ジャーナリスト ジョーゼフ・ピューリツァー 1847-1911
- 小説家 ブラム・ストーカー 1847-1912
いぬいとみこの絵本
1924年3月3日~ 2002年1月16日 職業:児童文学作家
出身:日本(東京都)
代表作:
- 『ながいながいペンギンの話』
- 『山んばと空とぶ白い馬』
- 『くらやみの谷の小人たち』
- 『木かげの家の小人たち』
- 『トビウオのぼうやはびょうきです』
ミランダ・リチャードソン出演の映画作品
1958年3月3日 職業:俳優
出身:イギリス
代表作:
- 『マレフィセント』
- 『ハリー・ポッター』シリーズ
- 『スリーピー・ホロウ』
- 『チキンラン』 声の出演
- 『めぐりあう時間たち』
- 『プリンス~英国王室 もうひとつの秘密~』
3月3日 今日は何の日?365日のきっかけ
桃の節句・雛祭り
女子の健やかな成長を祈る節句(五節句)の一つです。
ひな祭りに関連して…
金魚の日
江戸時代後期頃、3月3日に雛壇に金魚を飾る風習があったことに由来します。
平和の日
「女の子の健やかな成長を祝う雛祭りは平和の象徴である」という考えのもと、1984年の国際ペンクラブ東京大会で、日本ペンクラブの発案により制定され、1985年から実施されています。
耳の日
日本耳鼻咽喉科学会が1956年に制定。3月3日の「33」が「みみ」と読めることに由来する。「3」が耳の形に似ているから、また、電話の発明者ベルの誕生日であったからとも言われています。
耳の日に関連して…
民放ラジオの日
「耳の日」にちなみ、日本民間放送連盟ラジオ委員会が2008年に制定しました。
オーディオブックの日
オーディオブックは耳で聴くことから、「みみ」の語呂合わせに由来します。
いかがでしたか?
Wikipedia情報による、3月3日が誕生日である有名人や何かの記念日をヒントにして、きっかけをつくりました。
素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見することをセレンディピティ(serendipity)というそうです。サイトをご覧になった方が素敵な偶然に出会えるかは分かりかねますが、行動したら何かが起こるかもしれません。
素敵な一日でありますように!